読後感はとってもよくて、舞台となっている松本の澄んだ空気のようにさわやか。
病院の同僚も、主人公夫婦が暮らす御嶽荘の住人もひとくせもふたくせもある
ものの、基本的にみんな、善人。
妻と主人公の交流も心温まるものだし、亡くなった患者さんからの手紙にも
泣かされる。
主人公もちょっと変わっているし、不器用だけれど、愛すべき人。
でも「神様のカルテ」ってタイトルと中身がちょっと合ってないような気もするし、
上澄み液を飲まされてるような印象。
もっと深い痛いところが書いてあってもいいような気もする。
続編も出るらしいので、そちらにも期待。
映画化と主人公夫婦は発表されてるから、主人公の一止は、すでに翔さんにしか
思えなかったし、妻はあおいちゃんだな、やっぱり。
2人にはぴったりだな。
御嶽荘中に描かれた桜の絵も映像で見たい。